16日、埼玉県熊谷で3軒の家を襲撃し6人を殺害したペルー人ナカダ・ルデーニャ容疑者。
住宅街で起きた凄惨な事件ですが、この兄もまたペルー史上最悪とも言われるシリアルキラーだったということが判明しました。
17人を殺害し『死の使徒』と呼ばれた男
ナカダ容疑者の兄、ペドロ・パブロ・ナカダ・ルデーニャはペルーで17人を殺害し、2008年から35年の懲役刑に処されている凶悪犯でした。
起訴されているのは17人の殺害ですが、25人の殺害を自供しており、実際はもっと多いとも言われています。
ペドロは凶悪犯の多くがそうであるように生い立ちは非常に悲惨で、家族に虐待されながら育ちました。家庭環境の酷さは今回の日本の事件にも関係しています。
精神病を患い「神の声」に従って殺人を犯すように
ペドロ・ナカダは「神に命じられた」という妄想に取り憑かれていたようです。この妄想によって殺人に対する罪の意識や不安、道徳心というものが無くなりました。
精神科は「妄想型統合失調症」という病だったと報告しています。
彼は町のジャンキー・売春婦・同性愛者・強盗を手作りのサイレンサーを装着した拳銃で殺害していきます。
なんの証拠もなく、ペドロが「強盗だ」と思えば殺されました。
彼はこの行為を「地球をきれいにするための掃除」と考えていました。
"ナカダ"は日本姓?日系人なの?
どうやら日系人のようです。
ペルーには明治時代に日本からの開拓移民が大量に移り住んだ歴史があります。
ペドロ・ナカダとナカダ・ルデナ容疑者も
父親が「中田」姓を持つ日系人だった模様です。
ペドロ・ナカダについて、日本へのビザを取得する際に手続きが簡単になるため、父方の姓を残していたと報じられています。
1990年から日本の入管法が改正され、ペルーの日系人が日本に移住しやすくなったようです。しかし、日本へ出稼ぎに来る「裏技」として「偽装日系人」となって来日する者もいると言われており、実態はよく分かっていません。