オカルト

悪魔のバイブル・『ギガス写本』の呪われた中身が電子版で公開されている!

ギガス写本

©AFP/GettyImages

現存する世界最大の中世の写本である「ギガス写本」。
160匹の羊の皮が使われた幅22センチ高さ92センチの巨大さも異様ですが、歴史家たちを惹きつけるのは悪魔のフルカラーイラストが描かれていることです。

ギガス写本と研究者

©GettyImages

伝説によると、戒律を破った修行僧ヘルマンが、懲罰を回避するために一晩で世界の知恵を結集した写本を完成させることを誓います。しかし、深夜になっても写本が完成せず、絶望した修行僧は神ではなく悪魔に写本の完成を祈ります。
そして魂の提供と引き換えに堕天使ルシファーと契約し、ルシファーの力によって一晩で写本は完成しました。修行僧は感謝の印としてルシファーの肖像画を追加したとされています。
オカルト好きにはたまらない謎と伝説に彩られたギガス写本ですが、スウェーデン国立図書館のWEBサイトにて電子版が公開されていることが分かりました。それがこちらです。
スウェーデン国立図書館:http://www.kb.se/codex-gigas/eng/
(画像ファイルが大きいので回線状況のいい所でないと見れないかもしれません。)

 

ギガス写本を鑑定する古い写真

ギガス写本を調べた研究者によると、この本は全編が単一の著者によって書かれており、一箇所だけ署名が入っていました。
署名されていた名は「hermann inclusis」。伝説にもヘルマンという修行僧の名前が伝えられています。
「inclusis」はラテン語で「恐ろしい罰」を意味するため、懲罰を受けた人だと考えられていたようです。
しかしこの「inclusis」という言葉の本来の意味は「世捨て人」に近いニュアンスがあるそうです。
このことにより、懲罰を受けた修行僧ではなく、外の世界をシャットアウトしてギガス写本に人生を捧げた孤独な修行僧が書いたということが分かりました。

ギガス写本を同様の方法で記述する実験では、テキスト部分だけで5年の時間を要することが分かっています。
この本には豪華な装飾と複雑なイラストがふんだんに描かれており、完成までには20年の歳月を要するだろうと言われています。
しかし奇妙なことに、20年もの歳月を費やしたにしては、羊皮紙の質は一定であり、筆致に加齢による変化が見られないということもわかっています。
また、悪魔の絵が唐突に描かれている理由も依然として不明のまま。この真相は長い時間の中で永遠に失われてしまったようです。 sdevilpage

こんなミステリアスな本が電子版で読めるなんていい時代ですね。

聖書の内容やユダヤ人の歴史以外に、魔法の作法なども書かれているようですが、解読するには古ラテン語を読める必要がある上に、聖書の知識も求められます。

 

参考:dailymail

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