正体不明の動物の死骸がサハリン島に漂着しました。
これまでもたくさんの謎の死骸が海岸に流れつきましたが、今回も知られているどの生き物とも似ていません。シベリアンタイムズが伝えています。
死骸から判断すると、この生き物は人間の約2倍の長さで鳥の嘴のような巨大な口を持っています。また、皮膚は毛皮状のもので覆われているようです。
今まで知られているイルカやクジラには、体表に毛皮を持った種類はいません。
クチバシの特徴がインドの淡水イルカに似ているという指摘がありますが、淡水イルカが海洋を渡ってサハリンに来るとは考えにくいことです。
サハリンの海洋生物専門家は、「頭の外観から判断すると、これはおそらく大きなイルカでしょう。皮膚の特徴からすると希少種のようです」とコメントしています。
一方、SNSに寄せられたコメントでは、アカボウクジラではないかという意見が有力です。
毛皮に見えるものは腐食した筋肉の繊維か、死骸に生えた藻類だろうということです。
アカボウクジラはガチョウに似たクチバシを持っており、中世では魚の胴体にふくろうの頭を持つ怪物と考えられていました。
ちなみにこちらが以前にサハリンで打ち上げられた死骸。
もしかすると、北方の寒い海で独自に進化した、未発見の毛だらけなイルカがいるのかもしれません。