撮影者:Time
映画館に見に行かなくとも自宅で映画を観れてしまう昨今。
映画が一般的になる前までは、劇場へおもむき演劇が見るのが主流でした。
サーカスなどの見世物役者以外にも、当時はホラー演劇というアングラ劇も隠れた人気を集めていました。
今回はフランス、パリで1962年に劇場が閉鎖されるまでの65年間、毎晩恐怖と暴力を上映し続けた「グラン·ギニョール劇場」をご紹介いたします。
礼拝堂を改装した劇場で夜ごと繰り広げられる惨劇
撮影者:Time
1897年に劇作家オスカル・ムトニエが元礼拝堂だった290席の小劇場を買収、改装したことでこのグラン・ギニョール劇場が誕生しました。
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出てくるキャラクターは浮浪者、殺人嗜好者、娼婦、孤児など。演じられるストーリーは火炙りやギロチンで切断された後もしゃべる生首、バラバラ殺人、火炙りなどショッキングなものばかり。
グラン・ギニョール劇場は観客動員数だけではく、観客が何人失神したかも重要視されていました。
舞台から最前席までは数フィート。人々の「怖いもの見たさ」を刺激して人気を集めていたそうです。
撮影者:Time
2階席もありました。
撮影者:Time
劇場では恐怖心を煽るため、一流のメイクアップアーティストも在籍していました。
撮影者:Time
舞台ではこんな事をしていますが、舞台から降りるときっとみんな仲がいいんでしょうね。
撮影者:Time
グラン・ギニョール劇場、最後のディレクター、チャールズ・ノンノさんは
「戦争が起こる前は、誰もが舞台の上で起こっていることは現実では不可能だと感じていました。
しかし、私たちは現在、この舞台の出来事が現実的にも可能だと悪いことに知ってしまいました。」
と語っています。
一時期は盛り上がりを見せていたこのグラン・ギニョール劇場ですが、第二次世界大戦後に映画の普及などにより客足はどんどん減っていき、1962年には劇場が閉鎖されてしまいました。
参照元:viralnova