インド神話に登場する猿神ハヌマーン。
今回はハヌマーンの生まれ変わりと言われている少年が、背中に生えた尻尾を手術で除去したというニュースをご紹介いたします。
手術を行ったのは、インド北部に住むアルシド・アリ・カーンくん。
この尻尾により、彼はハヌマーンの生まれ変わりとして、村で崇拝されていました。
しかし、この尻尾が生えている所為で自由に動くことができず、車椅子で生活をしていました。
こちらがその尻尾。
医師からは、この尻尾を切除しても人体に影響はないと説明を受け、切除することを決意しました。
手術前にアルシド君は、生えている尻尾についてこうコメントをしています。
「この尻尾は神が僕に与えてくれました。
僕が神に祈りることで人々の願いが叶うので、神を崇拝しています。
しかし、この尻尾は僕が持っていても良くも悪くもないと思っています」
手術は無事成功し、尻尾は切除され背中はこの様になりました。
アルシド君の祖父は手術に関してこうコメントを残しています。
「我々は手術を行った医師に感謝しています。
アルシドの尻尾を取り除いてもらい非常に満足しています。
彼が尻尾を持ったまま産まれたのは本当に不幸な出来事でしたが、今は彼が普通に生活を送ることができるようになりました」
動画中でアルシド君が尻尾の話をしています。
しっぽを持って生まれてくる人は稀にいる
この写真はインドシナ半島の14歳の女性で、20センチのしっぽが生えています。
写真を見る限り背骨と繋がっていて節があるようです。
このように、しっぽを持ったまま生まれてくる人はごく稀にいるようです。
こうした現象を隔世遺伝とか、先祖返りと言います。
人間が猿から進化した名残として尾てい骨があることはよく知られています。
実は妊娠2ヶ月の胚の状態だと人間はだれでもしっぽを持っています。成長するにしたがってしっぽは背骨の一部になっていき、最後は尾てい骨しか残らないのが普通です。
そのしっぽがなんらかの原因で吸収されず、一緒に成長した場合にしっぽを持った人が生まれてくることがあるようです。
器用に使えるしっぽがあったら、両手がふさがっている時に便利そうですよね。
参照元:metro