写真:Charles Marion
ティーヴェンネッツと呼ばれている小さな島にある灯台。
この灯台は霊が出ることで有名で、フランスで最も恐ろしい場所として知られています。
そんな灯台が今年で建設140年周年ということで、1人の男性が60日間生活を始めました。
この挑戦を行うのは、マルク・ポイントッドさん。
灯台を住居にするための資金調達の為にこの挑戦が行われています。
マルクさんは、2002年に忘れられた灯台を維持するための協会を設立しています。2011年には、このティーヴェンネッツを改修する権限を得ることができました。
ティーヴェンネッツの呪われた歴史
写真:Alamy
この灯台は1875年に建設されて使用され始めました。
1910年に灯台のシステムが自動化されますが、それまでの間に23人がこの灯台の管理を行っていました。
最初の管理人として、この灯台に住んでいたアリン・グエゼンネッツはある日発狂して、死んでしまいます。
この日からこの灯台にまつわる呪われた歴史が始まります。
この後に管理人として来た人も発狂し自殺。
灯台に来ていた子供にナイフが落ちてきて死亡してしまう事件も起こっています。
マルク氏にインタビューを行った!
写真:VICE
マルクさんはVICEのインタビューに応えました。
この60日に関してどう思っていますか?
私は、この挑戦の為に長い時間準備を行ってきました。
かなりの回数の航海をしてきましたが、灯台に泊まることは初めてです。
航海のときは、乗組員と長い時間共にしてきましたが、この時は自分の世話を助けてくれる人が居てくれました。
しかし、今回は助けてくれる人も居ないし、様々な事を1人で行うしかありません。
なぜここで60日過ごすのでしょうか?
最初の灯台の管理人は孤独によって気が狂ってしまったのではないでしょうか?
その通りです。
1874年から1910年までの間、毎年新しい管理人が必要でした。
外の世界と隔離されてしまい、みな長く勤めることはできませんでした。
しかし、今は外の世界と簡単に繋がることができます。
私はこの場所に居ても協会の人間と接触できます。
灯台内には、住むために必要なものはそろっていますか?
家具はなにもありませんし、放棄されてしまったままです。
私はベッド、椅子、テーブル、食品、何か書くものを持っていくつもりです。
まるで、囚人のような生活ですね。
灯台は自動制御されているので、操作する必要がありません。
しかし、水、電気キッチンがありません。
これは改装する際のコストにもなります。
我々が資金調達を行っているのはこうした理由でもあります。
もし、60日続けることが難しい事態になったらどうする?
我々は全てのことがスムーズに行われるように、予防処置を講じています。
私が怪我や病気、心理的な問題が発生する可能性はあります。
もし私の身に何かが起こった場合、私は電話をかける事ができます。
電話をすると15分後にはヘリコプターが灯台に到着します。
幽霊は信じていますか?
私は信じていませんが、人々の信仰を尊重しているので否定はしません。
しかし、幽霊って何なのでしょうか?さまよう魂、または孤独の時に現れるものですか?
もしそんなことが起きたら、私はとにかく写真を撮りますよ。
今はネットがあるから寂しくないということですね。
もしここを住居することに成功したらネット中毒の引きこもりにはコレ以上ないいい環境になるかもしれません。
参照元:VICE