写真:Viralnova
アメリカにはブラッディ・マリーという都市伝説があります。
今回はそのブラッディ・マリーが住んでいたという曰くつきの家をご紹介します。
オハイオ州ランカスターにあるマッドハウスマンションと呼ばれている家に彼女は住んでいました。
この家は1800年代半ばに建てられましたが、建物内で様々な事件が起こってしまい、1920年には売却されてしまいます。
オカルト好きの間でこの家の事件が話題になってしまい、事件現場を一目見ようとする為に家に侵入する人たちが後を絶ちませんでした。
現在では、この家の周りにフェンスが設置され、警備員が警備を行っています。
そのブラッディ・マリーが住んでいた家とされている建物がこちら。
奴隷に家族が殺されてしまう事件が起こる!
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この家で起こった有名な事件の一つとして、奴隷に家族が殺されてしまう事件があります。
1865年に南北戦争が終わり、奴隷制が禁止されます。
しかしこの家族は奴隷の使用をやめることはありませんでした。
奴隷達は家族と同じ母屋で暮らしていましたが、奴隷制が禁止される同時に納屋に隔離してしまいます。
この扱いに怒ったそして1人の奴隷はある計画を目論見ます。
その計画は納屋から母屋に繋がるトンネルを掘り、家族を殺して脱走を図るというものでした。
トンネルを掘ること数ヶ月、納屋と母屋をつなぐトンネルが無事開通します。
ある夜に、この計画を実行しました。
翌朝、地元の人々がこの家で起こった惨劇を発見します。
この日から建物内で、うなり声や悲鳴が聞こえたり、殺された家族の霊が目撃されるようになったと地元の人々は話しています。
ブラッディ・マリー事件
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もう一つの有名な話はこちら。
こちらがブラッディ・マリーの起源とされている事件です。
1892年にこの家に5人家族が引っ越してきたとこが目撃されています。
しかし、この家族を見たのはこれが最後だと隣人は語っています。
ある日、隣人はこの家を眺めていたら、2階の窓に白い服を着た女性が立っているのを発見します。
次の日も同じ場所に立っていました。
朝でも夜でも彼女は微動だにせず同じ場所に立っており、流石に何か様子がおかしいと思った隣人は警察に通報して、家の調査を行ってもらいます。
警察官は2階の問題の部屋を開けたら、そこには恐ろしい光景が広がっていました。
なんと家族5人全員が、血まみれの白いガウンを着て首を吊って亡くなっていたのです。
窓に立っていたと思われていた女性は、この家族の母親「マリー」だと判明しました。
何故、この家族が亡くなってしまったのかは諸説あります。
・夫が一家心中をする為に家族を殺した
・マリーは精神病を患っていた
・刑務所の受刑者であったマリーが仮釈放中に一家心中を行った
・奴隷に殺された家族の霊が復讐を行った
こうした事件が立て続けに起こってしまい、この家に住んだら生きて帰ってこれないと言われています。
家族の遺体が発見された部屋の窓には時々、マリーが今でも目撃されています。
地元の人々からはこの女性の霊をブラッディ・マリーと呼んでいます。
こちらがブラッディ・マリーが目撃されている2階の窓。
なぞの光が写っているように見えますが、彼女の魂でしょうか?
都市伝説としてのブラッディ・マリー
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このブラッディ・マリー事件が様々な所で話され、次第に形を変えて都市伝説となっていきます。
今では十代の子供たちの肝試しで呼び出され、マリーさんは全米の中学校のトイレや、自宅のお風呂場の鏡へと出張するはめになっています。
ブラッディ・マリーの呼び出し方は、真夜中に真っ暗な部屋の中で鏡の前に立ち、「ブラッディ・マリー」と3回唱えます。
すると鏡に血まみれの服を着た長髪の女性「ブラッディ・マリー」が現れます。
彼女を呼び出してしまった人は、マリーに顔を引っかかれて怪我をしたり、気絶をしたり。最悪、死亡してしまうとも言われています。
地域によっては部屋を真っ暗にしてロウソクを灯すとか、鏡の前で3回ぐるぐると回りながら「ブラッディ・マリー」を3回唱えるなどのバリエーションがあります。