アメリカでの旅を初めてから2週間で、ヒッチハイクロボットの旅は終わってしまいました。オンタリオのコミュニケーションリサーチチームが開発したこのヒッチロボは、土曜日の早朝に破壊された姿で発見されました。ヒッチボットの共同開発者である、フラウク・ツェラー氏はAssociated Pressに対して「悲しいことですが、終わってしまいました」と語りました。去年はヨーロッパ、そしてカナダでの26日間の旅を成功させた後にアメリカでの旅を開始したところでした。
Canada's hitchhiking robot lasts just two weeks in US before getting decapitated. http://t.co/802FBRUMho #smh pic.twitter.com/0bJexW3igk
— Lauren O'Neil (@laurenonizzle) 2015, 8月 2
ローレン・オニール @laurenonizzleのツイート
「カナダのヒッチハイクロボットはアメリカに入って2週間で破壊された」
マサチューセッツ、マーブルヘッドにてヒッチハイクをしているヒッチボット。
「身体はダメージを受けているけど、今は友人たちと一緒にいます。たまに、良いロボットには悪い事も起こるのです」
ロボットの公式ツイッターアカウントは、このヒッチボットが「ダメージ」を受けてることを投稿し、このプロジェクトの終焉をほのめかしています。
人間の子供ほどの大きさしかないこのロボットは、自分では動けません。なので、多くの人たちの親切によってヒッチハイクを続けてきました。いったい誰が何の目的でヒッチボットを破壊したのかは明らかになっていません。ヒッチボットは、一緒に旅をするドライバーに対して面白いことを言うように設計されていました。
このロボットは自分では動けないため、ある場所から別の場所への移動には、多くの助けが必要でした。写真は1週間前のボストンにて、銅像に乗っているヒッチボット。
20分毎に写真がランダムに撮られ、この旅を記録していました。ヒッチボットの位置を把握するためにGPSも搭載されていました。アメリカでの旅は、7月17日にマサチューセッツ、マーブルヘッドから始まりました。当時、シリンダー型の頭部には「サンフランシスコに行けなければ失敗」とのメッセージが記されていました。「やりたいことリスト」にもあがっていた、レッドソックスの試合観戦ができるボストン周辺も旅しました。
ツェラー氏は、ヒッチボットが破壊されてしまったことによって、ソーシャルメディアなどでその旅を追いかけていた、そして、彼のことを愛していた子供たちのことを心配しています。Associated Pressに対しても「あまり悲しまないで」と語りました。
ツェラー氏はまた、彼の若いファン達が悲しみにくれることのないよう、ロボットの最期の写真の公開は考えていないとも語りました。ヒッチボットの公式ツイッターアカウントは単に「身体はダメージを受けているけど、今は友人たちと一緒にいます。たまに、良いロボットには悪い事も起こるのです。」とつぶやくだけです。ただ、CBCニュースのジャーナリスト、ローレン・オニール氏は、破壊されてしまったロボットの写真とともに「カナダのヒッチハイクロボットはアメリカに入って2週間で破壊された」とのつぶやきを投稿しています。
ヒッチボットと彼の人間の友人たち。アメリカでは皆に愛されていました。
アメリカでの最初の旅:マサチューセッツで彼を車に乗せた人たちとの写真
ヒッチボットの写真は、カナダやヨーロッパの旅の期間中、ソーシャルメディアでシェアされ続けました。
優しさで続いていくはずの素敵な旅が、心ない人の行動で終わってしまいました。
ヒッチボットには現在残念がる人々のコメントが寄せられています。
参照:dailymail