プーチン大統領は、宇宙船のような飛行船を2018年までに配備することを発表しました。
ロシア軍はこの飛行船を、麻薬密売や国境付近の監視のために使用します。
将来的には、戦地へ沢山の兵士を効率よく輸送するために使用する予定でもあります。
この飛行船の名前はアトラント。
飛行船は、全長15メートル、全幅130メートルで、離陸時に滑走路を使う必要がなく、最大時速170キロで60トンの貨物を運ぶことができます。
もちろんロシアの‐40℃にもなる極寒の冬にも耐えられるようになっています。
一部のネットユーザーからは、空飛ぶお尻といわれているAirlander社のAirlander 10に似ていると話題になっています。
こちらがAirlander 10。
確かにお尻の様な形をしています。
写真:Getty
この飛行船を開発しているRos Aero Systems社の副社長ミハイル氏は、プロトタイプの開発は今年12月までに完了すると述べています。
プロトタイプの開発と同時に、技術チームによる更なる研究が行われています。
アトラントの設計者からは飛行船、飛行機、ヘリコプター、ホバークラフトのいいところ組み合わせたものだとコメントをしています。
CG画像では海面に着陸している画像も公開されています。
飛行船というとあの大事故がまた起こってしまうのでは?
写真:wikipedia
飛行船というと歴史的な飛行船の大事故、ヒンデンブルク号爆発事故を思い浮かべてしまうかもしれません。
こちらの飛行船はヒンデンブルク号とは違う機構を搭載し、機体は強固な装甲を纏っているため、あのような事故は起こりえないとミハイル氏は発表しています。
ヘリコプターや飛行機よりも安く製作できる!
写真:wikipedia
アトラントの製作費は約10億円もかからないため、ヘリコプターや飛行機と比べると非常に安価で製作ができ、沢山の貨物を運ぶことができます。
遠隔地や貨物を届けにくい地域にも飛ばせることができるとRos Aero Systems社は主張しています。
因みに、ロシアの大型輸送ヘリコプターMi-26の製作費は約31億円で3分の1の差があります。
参照元:mirror