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T-1000が作れるかも!?動力なしで動き回り自由に形を変える液体金属が発見される

splitheadT1000_2_big_busts7『ターミネーター2』©Carolco Pictures/Pacific Western

アスタ・ラ・ビスタ・ベイビー。

ターミネーター2に登場するT-1000の液体金属のような物質が発見されたとnewscientistが伝えています。

このマシンは驚くほど単純にできており、一滴のガリウム合金にスズとインジウムが少し混ざっているようです。

水酸化ナトリウムか塩の溶液に入れて、"燃料"のアルミ箔と接触させれば、約1時間動き回ることが確認されました。

ガリウム球は直線的に移動し、円形の皿の外側をぐるぐる回るか、複雑な溝を通すこともできます。

まるで知能を持っているように動きまわり形を変える

「この柔らかいマシンはまるでSF作品のターミネーターのように自由に形を変えながら移動するのです。 知性を持っているようにすら見えます」

北京の清華大学の劉さんは言います。 「これらの行動は完全に自然界の生き物に似ています」

この金属は狭いチューブ内で固定した際に超小型ポンプとして働くこともでき、毎秒50mlの水を動かすことができました。

「これは史上初のセルフパワーポンプだ」と劉さんは言います。

彼のチームは外部電源を必要とせずに冷却装置を介して液体を移動させることに成功しました。すぐにでも血管内の小型ポンプにすることができると言います。

また、別の研究チームがこのガリウム球に電流を流すと複雑な形状に変化し、電流を止めるとまた水滴状に変化する性質を発見しました。

これによりガリウム球の動きをコントロールすることもできるそうです。

人工生命の作成に繋がる大発見

「科学エネルギーを機械エネルギーに変換することが可能なこの物質は、将来的に人工生命を作るのに役立つでしょう」 と、東京大学の豊田太郎博士は言います。

なんだか本当にT-1000を作ることができそうなこの発見。今後の研究に期待ですね。

参照:newscientist

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