国際宇宙ステーションの宇宙飛行士スコット・ケリーが、ISSが中央アメリカ上空を通過する間にカメラで奇妙な現象を捉えました。
ところどころ青白く光る雲の上に赤い巨大な物体が浮かんでいるのがお分かりでしょうか?
なんだこれ?
この画像が公開されると人々はソーシャルネット上でその正体について様々な推測が行われました。空飛ぶ巨大クラゲ? それとも巨大UFOの上に浮かぶタコ型エイリアン? それとも、別の次元へのポータル?
非常に珍しい自然現象「レッドスプライト」だった
これはクラゲでもタコ型エイリアンでもなく、ごく稀に見られる自然現象「レッドスプライト」なんだそうです。
これは雷雨に伴って発生する放電現象で、カミナリ雲の上層に溜まったプラスの電気が空気中に放電されることで起こります。
最初の写真で青白く光っているのは地面に向かってカミナリが光っているんですね。高さは20km、幅は50~70kmに達すると言われています。
この現象が起こっているだろうということは予測されていましたが、厚い雲の上で起こることな上、当時はカメラの性能が低く、写真に納めることができませんでした。そのため目撃されても目の錯覚だろうと言われて長年無視されてきました。正式に"発見"されたのはわずか25年前のことになります。
神秘的なレッドスプライト、飛行機に乗っていて遠くでカミナリが鳴っているような時に注意していれば見れるかも知れませんよ。
参照:dailymail