オーストラリア北部で地上で生活をしている魚が発見されるというニュースが入ってきました。
オーストラリア ジェームズクック大学の研究者によると、この魚が国内で繁栄してしまったら野生動物に対し「大災害」を引き起こす可能性があると指摘しています。
この魚が動いている映像をご覧ください!
こちらがその魚。
なに見とんねん!って顔をしています。
ヒレとエラに生えているトゲで体を支えて移動する事ができます。
移動というより這いずってますね。
本当にこの魚が大災害を引き起こしてしまうのでしょうか?
この魚はなんという名前なの?
写真:wikipedia
キノボリウオという中国南部から東南アジアに広く生息している淡水魚です。
この名前の由来は、鳥に捕まり、生きたまま木の上まで運ばれてしまったこの魚を目撃した人が、魚が木に登っている!と勘違いしたためにこうした名前がつけられました。
実際に木登りをすることはありません。
キノボリウオは年々生息区域を広げており、パプアニューギニアで生息し始めたものが、オーストラリアに上陸してしまったと考えられています。
現在、オーストラリアの研究者たちはさらなる上陸を防ぐための対策を行っています。
実はこのキノボリウオは観賞魚として流通しており、日本でも販売されています。
飼育は簡単ですが、気性がとても荒く同じ水槽の魚とすぐ喧嘩をしたり、水槽から飛び出す事があります。
2012年にはマレーシアで飼育していたキノボリウオが、子供の口の中に飛び込んでしまう事故が起こっています。
病院で魚を取り出す手術に成功し、この子は一命を取り留めましたが、口の中は魚のトゲで血だらけになっていました。
気性が荒いだけではなく、ヒレやエラにトゲがあるとなると、確かに野生動物がこの魚を生きたまま食べてしまったら、死亡してしまう事が起きても不思議ではないですね。
参照元:metro、The Telegraph