神秘の国インド。国民のほとんどがヒンドゥー教かイスラム教の熱心な信者であり、町中には神様の使いである牛が闊歩する国。太古の昔からのカースト制度が今も存在する特殊なお国柄です。
そんなインドでは神秘的な現象を信じる人も多いようで、かなりの人が妖しい都市伝説や神秘的なストーリーを信じています。今回はインドで有名な都市伝説を7つ紹介いたします。
1.1500人の村民が1晩で消えた村
ラージャスターン州にあるクダラ村では、200年前に1晩で1500人の村民すべてが消えてしまったという伝説があります。
当時この地区を支配し悪政を行っていたサリム・シンがクダラ村に訪れた際に、村長の娘に一目惚れをしてしまい、なんとしてでも結婚しようとします。
村長がこの婚約を拒否したところ、サリムは権力を使いクダラ村を苦しめてしまいます。
サリムの脅迫に耐えられず、村民は村を捨て出て行くことになってしまいました。
その際に村民が、クダラ村に誰も住めなくなるように呪いをかけた言われています。
現在は観光名所となっているクダラ村ですが、付近の住民は不気味がって夜は近づこうとしません。
デリーの怪奇現象調査隊が泊まりがけで調査したところ、何かが移動する影を目撃したり、ラップ音や子供の声が聞こえるなどの怪奇現象が起きています。
2.ムノチュワ
写真:saveilbe
ピカチュウではなくムノチュワです。
2002年頃に目撃が多発したムノチュワはUMAだと言われています。
体長は20センチほどで機械の様な体を持ち、両脇には鋭い爪を持っています。赤い光を出しながら宙に漂っているのが特徴です。
最初の被害が起きたのはダーラ村・サヘウァ村で、被害者は皆就寝中に襲われています。
死傷者も出てしまった事からインド政府が120人の調査団を作り調査を行うものの、正体は不明と結論を出してしまいます。
ムノチュワに襲われて負傷をしてしまった人の中には、「あの爪で引っかかれたら痛みと熱さがあった」という証言も残っています。
同時期に目撃されていたUMAのモンキーマンと一緒に居たいう目撃情報もあります。
3.モンキーマン
写真:wikipedia
2001年4月~5月にかけてデリーに出没し、デリーの人々を恐怖に陥れたUMA・モンキーマン。
集団ヒステリーの例として引き合いに出されることもあり、有名な事件ですが、今でもデリーの人々のほとんどがモンキーマンの存在を信じています。
外見は体長1.5メートル~1.8メートルほどで猿のように上半身が毛深く、鋭い爪を持っています。ヘルメットやズボンを着用していたという目撃情報もあります。
夜間、街に現れると外で寝ている人などを襲い、怪我をさせたりと凶暴な性格で、屋根と屋根を飛び回って移動することができる程の身体能力を持っています。
4.Nale Be(明日来る)
1990年代のバンガロールでは魔女が真夜中に現れ、家のドアをノックして歩き回るという噂が流れました。ドアを開けてしまうとその人は死んでしまうという穏やかでない噂です。
そのため、人々は魔女のノックを回避するためにドアに「Nale Ba(明日来る)」と書きました。これによって魔女がこの家には誰も居ないと勘違いをし、ドアをノックしなくなると信じられています。
インド版の「口裂け女」といったところでしょうか。
5.サンジェイ・ヴァンのホワイトレディ
写真:paddywire
サンジェイ・ヴァンには約10キロの広大な森林が広がっています。
森林内にあるガジュマルの木の付近で、白い服を身に纏った女性の霊が多数目撃されています。
この他にも悲鳴が聞こえたり、子供が泣いているような声が聞こえてくるといった噂が絶えません。
6.カルナータカ州パパガーダのオオカミ
1983年に両親の隣で寝ていたはずの3歳の少女が行方不明になる事件が起こってしまいます。翌朝、警察が行方不明になっていた少女が着ていた服と血溜まりを発見します。
捜査の結果、警察はカルナータカ州に生息するオオカミが少女を誘拐し、食べてしまったと結論付けます。
この事件で7人が犠牲になり、この人食いオオカミは政府によって懸賞金がかけられる事態にまで発展しました。
しかし被害者は全員5歳以下の少女であり、一人っ子であることが共通していました。さらに親の横で眠っている状態で行方不明となり、地面には少女を引きずった様な跡がないことがオオカミのしわざとしては不可解でした。
そのため、女神カーリーを崇拝する人々による黒魔術の儀式が行われた可能性も指摘されています。しかし現地の人々は黒魔術による報復を恐れ、警察による捜査に非協力的で真相は闇の中となってしまいました。
7.死を待つ王女が住む王宮
700年前に建設されたマルチャマハルという王宮には、今もなお王女が猟犬とともに暮らしていると言われています。
王女は常に黒い服を身に纏い、母の灰の前で死ぬのを待っています。
この地区の統治者だったワジド・アリー・シャーがマルチャマハルの所有者でしたが、イギリスの植民地支配で財産が全て没収されてしまいます。
ワジドの娘ヴィラヤト・マハルは、財産を巡ってインド政府と長い法廷闘争を行い、1985年になってようやく財産を取り返すことができました。
ヴィラヤトさんは、2人の子供と猟犬と一緒にマルチャマハルで生活を始めますが、長い法廷闘争のせいで精神を病んでしまっていました。そのため、1993年に宝石を飲み込み自殺してしまいます。
今では残された子供たちと猟犬がこの地を守っています。
このエピソードが広まったせいで、宝物を目当てに侵入する泥棒が後を絶ちませんでしたが、侵入した泥棒は1人も帰って来ていないと言われています。
侵入者は見つけ次第射殺するという看板が立っており、実際にその通りにしていると信じられています。
参照元:indiatimes