南極で近年、ピラミッドのような地形が見つかっています。
科学者たちがこの発見を無視できないだけの理由が南極にはあります。それは古代史を書き換えるかもしれないのです。
南極はかつて温暖な大陸だった
南極は北極と違い、氷の下に大陸があります。南極は地球で5番目に巨大な大陸で、オーストラリアの2倍の面積を持っています。そして、その大陸は遠い昔は今と別の場所にありました。
南極はかつてゴンドワナ大陸の一部であり、現在よりずっと北にあったことが分かっています。4000万年前まで南極大陸は非常に温暖な地域であり、その時期には非常に多くの動植物を育んでいました。
「私達は南極は常に氷床に覆われていると思っていますが、南極が氷の帽子を被ったのは地質学的にはごく最近のことです」と、リーズ大学のジェーン・フランシス博士は言います。
遠い過去において、この大陸に住んでいた生き物が、ヨーロッパ、アジアと同じように発達した社会を持っていた可能性はあるのでしょうか。
古代の人々はなぜか南極大陸の存在を知っていた?
公式には1820年にロシアの遠征隊が南極大陸を「発見」したとされています。しかし、古代の地図には南半球に「メガラニカ大陸」という巨大な陸地が描かれています。
紀元前350年にアリストテレスは南極地域について「メガラニカ大陸」があると記述しています。ギリシャの地理学者、テュロスのマリノスは紀元2世紀の世界地図にメガラニカ大陸を描きました。
古代ギリシャの人々は地球が球体であることを知っていたので、北半球と同じだけの大陸が南半球にもなければ釣り合いが取れないと考えました。そうして想像された大陸がメガラニカ大陸です。
仮説上の大陸と考えられていましたが、大航海時代にマゼランはメガラニカ大陸を目指して進路を取り、ニュージーランドを発見しました。