アメリカ・イリノイ州にある廃病院『マンテノ州立病院』は1929年に精神病院として設立され、一時期は8000人を超える患者を収用するなど世界的に見ても大規模な病院の一つでした。
戦時中には軍からの依頼で、治療薬作成の為に患者にマラリアを投与する実験を行っており、戦後は患者の許可なくロボトミー手術を行っていました。
人権を無視したほとんど人体実験に近い行為を行い、数多くの悲劇を産んでいます。
人員補充のために看護師資格の無い者を大量に雇用したため、患者への虐待が横行していたなど負の歴史を多く抱える病院でもありました。
その後は主に高齢者やアルコール依存者・精神異常の鑑定を受けた犯罪者などが収用されていましたが、1983年には閉鎖されました。
現在では一部再利用されている施設を除いて、取り壊される事もなくそのままになっています。海外ではそれなりに有名なスポットだそうで、廃墟好きやホラーファンがしばしばこの地を訪れているようです。