発見されたマレーシア航空370便の翼は別の機体のもの? 翼にまつわる謎まとめ
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インド洋のレユニオン島で見つかったマレーシア航空370便(以下MH370)の翼の破片ですが、いまだ同航空機のものだと特定できていません。
ボーイング777の翼の一部であることは確かなのですが、それがMH370であることを確定できないのです。しかしこの海域に落ちたボーイング777の機体はMH370しかありえません。では一体何の翼なのでしょうか。
うーんなんだか陰謀の香りがしてきたぞ。
翼に付けられたIDプレートが無い
当初この翼がMH370のものであることは明らかで、1週間もかからずに特定できると予想されていました。それは翼のフラッペロンの内側には機体固有のシリアルナンバーを刻んだプレートが付いているからです。ナンバーを見ればどの機体の翼なのか一目瞭然というわけですね。
しかし、この翼に付いているはずのプレートは欠落してしまっていました。そのため検証作業は困難となり、翼の製造元であるメキシコの会社が確認をしてもわからないという状況になってしまいました。
MH370の整備日誌とも食い違う
この翼には、詳細に記録されていたMH370の整備日誌と食い違う点があることをニューヨーク・タイムズが8月に報じています。
翼の全体に付いたフジツボの謎
海を漂流していたのならフジツボが付いていてもおかしくはありません。しかし通常フジツボは海中に浸った部分にだけ付着するので、海面から浮いている部分には付着しません。
翼の全体にフジツボが付いているということは、この翼は全体が海中に沈んでいたということを意味します。沈んでいたものがどうしてレユニオン島に流れ着くのでしょうか。
流れ着くには翼のどこかが浮いて海面から出ていたはずなのですが、その状態が見当もつかないのです。
現在フランスで行われている検証作業では、翼がどのように浮いていたのかの再現実験を行っていますが、この謎を解く結果が得られていません。
藻類が付いていない
これは東日本大震災で津波にさらわれ、アメリカ西海岸で発見された小舟の写真です。ビッシリと付いたフジツボの上に、緑の藻類が付着しています。
通常の漂流物はこのようにフジツボとの浮上している部分の間に藻類の中間層が存在しています。
浮いていても波がかかる部分は常に湿っていて、さらに日光が降り注ぐために藻類が発生するんですね。
しかしこの翼にはそうした中間層は存在していません。これもまた翼が完全に水没した状態だったことを裏付けています。
しかしボーイング777の翼であることは確実
この翼がボーイング777の機体の一部であることはボーイング社が確認しています。
そして、この海域に落ちたボーイング777はMH370しかないのです。
しかし、翼はMH370のものでない可能性がある。
もう何がなんだかわからないよ。
翼はすり替えられたもの?
これらの状況証拠は、レユニオン島に打ち上げられた翼は、何者かによる偽装工作かもしれないということを示唆しています。しかし誰が、なんのために?
ここから発展する陰謀論は無数のものになるでしょう。
なんにせよ、航空史上最大のミステリー案件となりそうです。
参照:jeffwise.net