ピラニアだけじゃない!世界の恐ろしい殺人魚四天王が決定!
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お魚は美味しいですが、美味しいばかりではありません。時に我々人間のほうが美味しくいただかれてしまうことがあるのです。
人間を襲う魚としてはピラニアがよく知られていますが、ピラニアだけでなくても人間に襲いかかるお魚がいるのです。そんなお魚を「殺人魚四天王」と名づけました。
さぁ恐れおののくがいい!これが殺人魚四天王だ!
尿道から侵入し血を吸い肉を食いやぶる!人喰いナマズ「カンディル」
小さなどじょうのような小魚だが、アマゾンで恐れられているのはピラニアよりもカンディルだと言う。
この魚はアンモニアに反応して進んでいく習性を持っており、人間の尿道や肛門に侵入し肉を食いちぎって体内深くまで侵入する。
一度体内に侵入されたらエラが返しになっているため自力では絶対に取れず、開腹手術が必要だ。
ある時、アマゾン川で280人を載せた観光船が転覆した。岸に自力で泳ぎ着いたのはわずか180人。
100人の乗客はカンディルにやられたのだ。尿道や肛門、耳や涙腺など、穴という穴にカンディルが入り込み、多くの人が痛みのショックで絶命したという。
ブラジル発祥のTバックはアマゾネスがカンディルから身を守るためにしていたふんどしが元になっている。
男性の睾丸を噛みちぎる!ボールカッター「パクー」
男にとってはピラニア以上に恐ろしい魚「パクー」は、人間そっくりの丈夫な歯を持っている。
基本的には草食で、木の実やかたつむりを噛み潰して食べる習性があるのだが、人間の睾丸を木の実と間違えて噛み潰すことがある。
パプアニューギニアの漁師が海で身体を洗っていたところ、睾丸をパクーに噛み潰され、出血多量で死亡した事件が知られている。
南米原産の魚だが、現在生息域を広げており、北米イリノイ、ニューヨークやテキサス。北欧ノルウェーやデンマークでも見つかっている。
体内ステロイドで絶賛進化中!人を襲う巨大魚「ムベンガ」
ピラニアの仲間のゴリアテタイガーフィッシュはその立派な牙と巨大な体躯で現地の住民に「殺人魚」として恐れられている。
非常に獰猛な魚でこの鋭い牙でワニを襲い、飛んでいる鳥も飛び跳ねて食べる。牛や人間も襲うモンスターだ。
漁をしていた30代の男性は網を引き上げようとした時にそのまま水中に引きずり込まれた。
ワニに襲われたかと思った仲間が助けたところ、腕に体長2mのムベンガが食らいついていたと言う。
この魚は体内にステロイドホルモンを作る器官があり、環境に合わせて身体を進化させることができる。
大きくて食い付きがいいため、世界中の釣り人の憧れの的となっており、現地住民にとっては観光資源として大切にされている。
時速70kmで突き刺さる!海の殺し屋スナイパー「ダツ」
撮影:海恵丸
沖縄で鮫より恐れられているのが「ダツ」だ。 トビウオの仲間のこの魚は小魚の鱗の光に反応して時速70kmで突進する習性を持っている。 そのため真っ暗な夜にライトを持って釣りをしているとライトを目がけて飛んできて人間に突き刺さる。 刺さった後は身をよじって回転するため傷口を広げてしまう。 抜くのは困難なのでダツが刺さったら刺さったまま病院に駆け込むべきとされている。 77年にハワイで釣りをいていた親子のヘッドライトに向けてダツが飛びかかり、子供の目に刺さってしまった。 ダツの嘴は脳まで到達し、子供は亡くなったという。 ダイバーや釣り人にとって最も脅威となっている魚だ。
撮影:池永祐二