ママ友による洗脳の果てに…福岡五歳児餓死事件は何が起きていたのか?

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2020年4月18日、福岡県篠栗町で当時5歳の碇 翔士郎君が餓死。
死亡当時翔士郎君の体重は10キロ程度しかなく、死亡前の10日間は水だけしか与えていなかったことが発覚。
保護責任者遺棄致死罪で母親である碇利恵被告(39)とその友人である赤堀恵美子被告(48)が2021年1月に逮捕、3月23日に起訴されました。
5歳の子供が、実の母親と同居していながら餓死。現代の日本ではとても考えられないこの事件は日本中に衝撃を与えました。
しかし、事件の全容が明らかになるに連れて、友人である赤堀被告との異常な関係が明らかになり、さらなる衝撃が広がっています。
可愛い盛りの5歳の我が子を餓死させた碇被告。一体その身に何が起きていたのでしょうか?

事件のきっかけは…

碇被告 出典:Newsポストセブン

碇被告と赤堀被告の最初の出会いは2016年4月、幼稚園のママ友として出会ったそうです。
地元でも「虚言癖のクレーマー」と言われており、そのルックスから少し浮いた存在であった赤堀被告に碇被告が話しかけたのがきっかけだったと言われています。
絵画の押し売りに負けて購入してしまったりと、悪くいえば騙されやすく、よく言えば度を越したお人好しだった碇被告。
悪い噂により孤立していた赤堀被告に話しかけた親切心が、我が子を失う痛ましい事件に繋がるとは、この時は誰も想像していませんでした。

二人の関係性が変化したのは…

碇被告と赤堀被告 出典:Newsポストセブン

二人の関係性が変化し始めたのは2018年頃。
赤堀被告が「ほかのママ友たちがあなたの悪口を言っている」などと嘘をいい、碇被告にママ友グループから距離を置くように吹き込みました。敵のボスのママ友を仕立てあげ、「私だけは味方だ」と語り、二人は親密な関係となりました。

赤堀被告による洗脳

赤堀被告 出典:Newsポストセブン

「ママ友から碇被告の子どものトラブルで訴えられた。暴力団とつながりのあるボスのママ友に仲裁してもらおう」
「碇被告の夫は浮気している」
などと架空のトラブルを次々とでっちあげ裁判費用や浮気の調査費用として1度に50万など、大金を要求するようになりました。
赤堀被告の発言を信じて疑わなかった碇被告は、当然夫との関係は悪化。ついに2019年の5月には離婚してしまいます。

赤堀被告の支配の矛先はやがて子供にも…

離婚し、3人の息子を連れて福岡県篠栗町のアパートに引っ越した碇被告。
ママ友とも縁を切り、夫も失い、赤堀被告に金を搾取され続けたことにより、知人や親族に金を無心するようになった碇被告は、赤堀被告以外との繋がりを失っていました。
そのうえで
「元夫との裁判、慰謝料のために質素な生活をして資金を貯めるべき」
「慰謝料を多く取るためには生活が困窮していると見られたほうが有利だから子供が太っていてはいけない」
などといい、2019年8月頃からは碇被告の3人の子どもにも厳しい食事制限をさせるなど、虐待をするようになりました。
「留守番の練習」として、まだ幼稚園児の子供を自宅の一室に閉じ込め、子供が外に出たり、家の中の食べ物を食べると、暴行をしたり、その日の食事を与えなかったり、押入れに閉じ込めるなどの虐待が行われるようになりました。
こうした日常的な虐待により、翔士郎君は慢性的に強いストレスに晒され続け、胸腺が萎縮していたそうです。
翔士郎君は約10日間何も食べさせられず水しか飲んでいない時もあり、幼稚園から虐待を疑われ始めたため2019年11月頃から幼稚園を休ませ、その後退園。
亡くなる直前には、衰弱しきっており歩くこともできなくなっていた翔士郎君。
そんな翔士郎君の様子を見て赤堀被告は「仮病」「寝れば治る」などと言い放ったそうです。
碇被告も赤堀被告の言いなりになり、病院に連れていくこともないまま翔士郎君は亡くなりました。
翔士郎君が亡くなったことに気付いた時も、碇被告は病院や親族ではなく、赤堀被告に電話をかけたそうです。

なぜここまでコントロールされてしまったのか

我が子が目の前で死んでいくのにも関わらず、赤堀被告に洗脳され続けた碇被告。
なぜここまで完全にマインドコントロールされ続けてしまったのでしょうか。

碇被告への脅迫と虐待

赤堀被告は碇被告の自宅に監視カメラを設置し、架空のボスのママ友と共に見張っているという嘘を信じ込ませていました。
その上、暴力団との繋がりもチラつかせることで、恐怖心を植え付けていたようです。
また、赤堀被告は創価学会の熱心な信者であり、碇被告を勧誘し、信仰心に漬け込むことで搾取を続けていたこともわかっています。
碇被告が逆らうような態度を見せると、碇被告を屋外に長時間立たせたり、睡眠をとらせないという体罰を与えていたそうです。
元々騙されやすかった碇被告は、過酷な状況の中で正常な判断力を失っていきました。
碇被告は生活保護や児童手当の全てを赤堀被告に手渡し、その総額は1000万円を超えるとみられています。
それだけではなく、フリマアプリで私物を売らせたり、知人や親族だけでなく、消費者金融に借金をさせるなど碇被告の生活は追い込まれていきました。
家賃を滞納し、電気やガス、スマホも止められていた碇被告。
コンビニのフリーwi-fiで赤堀被告と連絡を取り、わずかな米をおかゆにして糊口をしのぐなど、その生活は困窮を極めていました。
ですが、翔士郎君の葬儀代として行政から支給された約20万円すら赤堀被告に渡すなど、深刻なマインドコントロール状態に陥っていました。
赤堀被告は碇被告から搾取したお金でパチンコや、ブランド物ざんまいの生活を送っていたそうです。

まとめ

赤堀被告 出典:Newsポストセブン

親族、ママ友、幼稚園といった全てのコミュニティとの関わりを断ち、生活保護になり職にも付かせないことで碇被告を孤立させ、洗脳、搾取していた赤堀被告。
何気ないママ友の輪がきっかけで一つの家族が人生を狂わされ、かけがえのない幼い命が奪われたこの事件。あなたにとっても他人事ではないかもしれません。








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